ももの天然水
「ほ、ほんとに言うんだから!」

「うん、いいよ。」

焦りを見せた凛は、教室を走り去った。

「さぁ、1限さぼろ!水城くん、どうする?」

「ごめん、紗優…俺」

「ありがと、守ってくれて。でも、もういいから。」

紗優には、すべてお見通しだったんだ。

「友哉くん…。」

「紗優、大好きだよ。」

数日ぶりに、紗優に触れる。

ちいさくて温かくて甘い香り…。

もっと触れたい…。

「キス…して。」

「え?」

「ダメ?」

「ううん、したい。」

優しく唇を重ねる。

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