ももの天然水
「どうしたの?顔赤いよ?まさか」

俺の隣に座る紗優。

そして、どんどん近づいてくる紗優の顔。

……ん?

近づいてくる?

え?マジ?キ、キス?!

コツン―――・・・

俺と紗優の額が重なる。

「ん~、熱はない、か。」

かすかにかかる紗優の息。

キスしたくなるこの距離。

今、目の前にある唇。

なんつーか、え…エロイ。

「キスしたい。」

……お、俺今なんて?

気付いた時には遅かった。

俺に背を向けて、赤く染めた頬を隠す紗優。

か、かわいい……。

て、そんなこと思ってる場合じゃない!
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