ももの天然水
切らせた息を整え、体育館の扉を開ける。

ガタンッ――・・・

重く鈍い音が体育館に響く。

なんの音だ?

「紗優!」

「……。」

返事がない。

重く鈍い音・・・

運ぶもの、マイク、スピーカー・・・

放送室・・・

階段!

無我夢中に放送室へつづく階段へ入った。


「紗優!」

「…ぅ…。」

頭を強く打ったのか?

とりあえず、保健室に!

紗優を抱きかかえ保健室へ向かった。

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