ももの天然水
次に日――

今日、一度も紗優を見かけない。

「友哉、紗優先輩休みだってさ!」

「涼。」

「どうしたんだよ。なんかあったか?」

「どうしたらいいか、わかんねぇ。」

不安が積もる。

紗優を傷つけたんじゃないか。

これから、普通にいることができるのか。

「俺の胸貸そうか?」

「嫌だよ。俺には、そんな趣味ない。」

「ま、悩め。それが一番だよ。」

「普通は、悩み聞くだろ」

「俺は異常だから!」

こういう親友は、いい。

変に気を使わない。
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