犯罪コレクターの独白
二月上旬の或る日、いつものように部屋でくつろいでいると、私の瞳を覗き込んだ法子が、口を開いた。

「喜成の目って、吸い込まれそうに黒いね」

「そう?」

「うん。鏡で見てみなよ」


手鏡を渡され、『臼井喜成』は『名護秀俊』の顔をまじまじと見つめることとなった。

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