犯罪コレクターの独白
決行する前に、私は一つすべきことがあった。


正午頃、自室から一階に下りると、珍しく別所さんがいた。

大きな『食料置き場』という場所の前でしゃがみ込んでいる。

食事に関しては別所さんに任せきりなので、私は『食料置き場』に触れたことはなかった。

「ひ、秀俊君、散歩かい?」

「はい」

「そ、そうか。行ってらっしゃい」

いつになく動揺した様子の別所さんを不審に思いながらも、私は外の世界へ出た。

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