犯罪コレクターの独白
実の父を殺した時の絶望は、後から思い返すと、酷いものだった。


私が必死に集めてきた『犯罪』という名の欠片を、全否定されたように感じたものだ。


がらがら、と音を立てて、欠片は崩れ去った。

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