犯罪コレクターの独白
その日は、快晴だった。

青よりも白のほうが混ぜた割合が高そうな空を仰ぎながら、歩を進める。

涼しくも温かい、ふんわりとした風が首をそっと撫でていく。

出掛けるには、絶好の天候だ。


両親も、珠希もきっと楽しんでいるだろう。

私がこうして外の世界に触れている事実にも気付かずに。


そんなことを考えていた私は、視界を上げ、思わず足を止めた。

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