ミタマシズメ
シーン2.地上
何か大変な事故に遭ったのだと、ただそのことだけがわかった。

目も鼻も口も、みっちりと砂や何かが入り込み、息苦しく、

私は何度も何度も荒い呼吸を繰り返した。

何も見えない。暗闇だ。

けれども、そこかしこから呼吸音が聞こえる。

ああ、自分以外にも助かった人がいるのだ。と、ぼんやり思った。

左右に激しく揺れ動いた機体は、ある瞬間、一気に下降した。

まっさかさまに落ちていくような、恐ろしいスピードの感覚だけを

覚えている。

身を石のように固くした少女の頭を抱え込むようにして、

私は空から落ちたのだ。

そうだ。少女はどこだろう?

私は自分の両腕に目一杯の力を込めて周囲をまさぐるように動かした。

関節が、ギシリと痛んだ。
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