続・どうして私を選んだの?【完】
その瞬間、オレは、目を見張った。
『涼太さん…ですよね?私、川口花音っていいます。あ、あの…恵美は…?』
そう言って尋ねてくる彼女は、ちょっと派手な恵美ちゃんの友達とは思えないほど、ゆったりとした感じの子だったから。
なんというか…天然っぽい感じ。
『あ、桐谷涼太です、恵美さんは……オレの友達と気が合ったみたいで…』
苦笑い気味でそう答えると、少し驚いたような表情を浮かべたが、察してくれたようだ。