最高の恋の終わり方

遠回り

メールで教えられた喫茶店で祐介の姿を探すと、ヤツは女子といた


なに？アイツ口説いてんの？


近づいて声を掛ければこっちを向く



彼女はきれいな瞳をしていた

長い黒髪をながしてちょっとつり上がっている目をぱちくりさせていた


特別飛び抜けているわけではないが、きれいな顔立ちをしていた



喫茶店を出て数分経ったとき、祐介があッ！と声をあげた



「どーしたよ？」

「アイツの本借りるつもりだったんだ・・」