人な私と機械な君と
「・・・・ノックは・・2回」

布団の中から寝ぼけた声で弟の不行を正す少女・・。

「はぁ～～？お起しに来てやったのになんだよその態度わ～～。」

ゆさゆさと布団を揺らす力がだんだんと強くなっていく。

「・・・・・・・・」

それでも意地でも起きようとしない彼女。

「あ～～もう！！だからバカ姉は一生バカなんだよ！馬鹿はねえ、馬と鹿の区別が分からないから馬鹿っていうんだよ！」

「・・卓也なんてほんの１ヶ月前まで・・キャベツとレタスの違いが分かってなかったくせに・・・・。」

「なっ・・・・・・！！」

布団の中と外で言い合う2人であったが、少年は恥ずかしい間違えを指摘されて切れ気味になっていく。

「う、うるさいっ！！そんな小さな事をいつまでもイジイジと言ってるからさ、いつまで経っても彼氏ができないんだぞ！！」

布団をこれでもかと言わんばかりにバシバシと布団を叩く少年。バカバカ、と言いながら起きるまで叩くことを止めてはくれない少年。

「・・・・・・っ！！」

少年の攻撃に耐え続けていた少女であったが堪忍袋の緒がとうとう切れてしまったらしい・・・・＿＿＿。
< 4 / 42 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop