俺様男子取り扱い説明書

傷口を消毒し、絆創膏を貼って戻ってくる。


すると、食器の破片は片付いており台所はきれいになっていた。


「神谷くんがやってくれたの?」


私が尋ねると、神谷くんは顔をそらせ「嗚呼」と呟いた。


「ありがとう」


「っ!」


私が礼を言うと、神谷くんは少し顔を赤らめそっぽ向いてしまった。


私がからかおうとして、口を開きかけたその瞬間、





バタン――







神谷くんは倒れてしまった。

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