悪魔ラソン【TABOO】
「俺のことが好きだったんだろ?」
「なんで・・今更??」
「手作りチョコが4年目だけなかった。それに、朔のチョコはずっと手作りでなかった」
「そ・・それは・・」
わたしは櫂から視線を外す。
「怪我が自分の責任だから、付き合ったんだろ?でも、今はもう自分の足で走れる。莉子も自分の道を走るべきなんじゃないのか?それに・・どんな手を使っても、莉子を俺から奪うと言っていた。ここまで自分が重傷になるとは思っていなかっただろう」
私は涙を流していた。
櫂が瞼、唇、首にキスを落す。
首筋に刺激が走る。
「っ・・」
「莉子の白い体を俺が染めたい。ずっと、莉子が欲しかった。今まで隠してきたが、限界だ。走れば走るほど、莉子で頭がいっぱいになる。俺は莉子を待ってる」
キスマークが2つに増えた時、抱きしめ合った。
そして、矢印の方向を直し、本物のコースに戻る。
まだ誰も追いついていない。
誰も知らない、黒い翼と白い翼が入れ違っていたことを。
いつの間にか、私の首筋は蚊にやられたようだ。

 

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