【完】I LOVE YOUが言えるまで
永嶋との思い出は多い。
辛くて、苦しいと感じていたのは、自分が最低なことをしていたから…。
実は、永嶋は付き合って三年くらい経った頃に私に言ったことがあった。
「美緒、俺離婚するから。
離婚して半年経ったら俺と結婚してほしい」
その言葉を信じられる訳がなかった…。
この頃から私は永嶋と距離を置く様になり、付き合って四年目で別れた。
永嶋をどうしても信じることが出来なかった
いつも永嶋の女の噂が飛び交っていて、誰にでも優しくて…。
出逢ってはいけない人だった…。
してはいけない恋だった…。
枯れるほどの涙を流した…。
愛することがこんなにも苦しいなんて、思ってもいなかった…。
何をしても報われない想いだった…。