【完】I LOVE YOUが言えるまで

十五分ほどこの異様な独り言が続き、美緒はオフィスに戻った。


美緒一人きりのオフィス中で、
パソコンのキーボードをたたく音だけが響いていた。


そんな時に美緒はふと思い出した。


『そう言えば、携帯の充電がなかった』


バッグから携帯を取り出し、充電する。


『涼子からメール来てたんだ』


美緒は涼子からのメールを読む。


「最近付き合い悪すぎだよ、美緒。
今日こそ付き合ってもらうからね。
野上さんの店で真理子と待ってるから絶対に来てよ。
来なかったらヤキ入れる」


『今日?あぁー、メールは十二時過ぎてるから今日か…。
ヤキいれるってヤンキーか。
今日ね…、ちょうどいい付き合うか』


美緒は涼子と真理子に一斉送信でメールする


『おはよう、付き合い悪くて悪かったね。
今日、仕事終わったら店行くから』


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