【完】I LOVE YOUが言えるまで
両親のことは大好きなのだが、何かとうるさいとこがある。
うるさいのは母親なのだが…。
父親は美緒のやりたい様にさせてくれる。
「本当っ!お母さん嬉しい!
美緒の好きなもの、たくさん作るからね」
母親は小さな子供の様に喜んでいる。
ここが母親の可愛いところなのだ。
父親もそこに惚れたらしいので…。
『じゃ、帰る時電話するから』
美緒はそう言って、さっさと電話を切った。
時計を見ると、深夜二時を過ぎている。
『マジ、だからお母さんと電話で話したくないんだわ。
実家かぁー、気が重いな…。
また、結婚の話されたらたまんないわ…。
ヤバっ!仕事しないと終わらない』
美緒は冷蔵庫からビールを出し、書斎へ行き、また仕事を始めた。