【完】I LOVE YOUが言えるまで

この日も揉める原因の男の話になっていた。


『真理子さぁー、あんたって昔からムカつく言い方するよね。ケンカ売ってる?
あんたたちに言っとくけど、私は好きで振られてる訳じゃないし、振られた人数なんて数えてない。
一番長くて一年ちょっとだけど、それが何か。
私は会社のために仕事してんじゃないの。
自分のためにやってんの。
会社のために人生終わらせてたまるかちゅーの』


いつもながらキレてしまった美緒。


「美緒ってさぁー、男と居る時も頭の中に仕事があるんじゃない。
男はプライドが高いから、自分が一番じゃないと他に気持ちがいっちゃうんだよ。
男との約束を仕事だからって断るのは、男のプライドを傷つけてるんだよ。
だから、男が離れて行くんだよ」


< 3 / 487 >

この作品をシェア

pagetop