【完】I LOVE YOUが言えるまで
美緒と高倉がハイテンションで盛り上がっていた頃、永嶋は部屋に帰って来た。
冷蔵庫から水を出し、一気に飲んだ。
そんな時、永嶋はまた思い出してしまった…
「あの男は一体誰なんだ…。
美緒とあいつはどうゆう関係なんだ…。
どう見ても、美緒より年下だった…
まさか…、付き合ってるなんてこと…」
美緒と高倉が一緒に居るところを見てしまった永嶋。
頭の中からあの時の光景が離れなかった…。
この頃、美緒のマンションの前に到着した二人。
『送ってくれてありがとう』
「いえ…、気にしないで下さい。
花火大会の件、連絡待ってます。
それじゃ、おやすみなさい」
『分かった。連絡するね。おやすみ』
美緒はそう言って、高倉に背を向け歩いて行った。
高倉はそんな美緒の後ろ姿を見送りながら、美緒への想いが強くなっていることを感じていた。