片想い







定時のチャイムが鳴り、足早に職場を後にした。今日は、久しぶりに涼子と会う約束をしていた。涼子は、お酒が飲めないため会うと言っても、駅前のカフェでお茶をすることにしていた。



店に入るとコーヒーのいい匂いが広がる。涼子の姿が見えなかったため、菜月は、席を取りブレンドを注文した。


「菜月、お待たせ。」



「大丈夫、まだ来たばっかりだよ。体調、大丈夫?」



久しぶりに会った涼子は、まだまだお腹が目立たないものお腹周りを締め付けないようにワンピースを着て、靴はヒールの低いものを履いていた。



「うん、大丈夫。あんまり悪阻も酷くなくて。」



涼子は、ホットミルクを注文した。



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