片想い



立ち上がり、コートを着て、カバンから財布を取り出そうとした時、オーナーが声を掛けてきた。



「今日は、お金いらないよ。再会を祝しての僕の奢り。その代わり、これからも、ちょくちょく顔出してよ。」



「ありがとう、オーナー。また、すぐ来るね。」



「菜月ちゃんも来てね。」



「うん、また来るね。」



「ごちそうさま」



駅に向かって、2人で歩き出す。北風が、冬がすぐ側まで迫っていることを知らせている。



「もしかしたら、来週の水曜日は、女子会、無理かもしれない。」



「平山さんとデート?」



< 33 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop