片想い




“良かった、ありがとう。15時からお願いします。”



携帯を切って、急いでバイトに向かった。








「いらっしゃいませ、お召し上がりですか?」



15時から22時って、結構長かったな、そんなことを考えながら、時計の針は、21時を指していた。



「いらっしゃいませ。」



入り口のドアが開く音がして、声を掛ける。



レジの前にお客が来たことを確認して、話しだそうとしたその時、小さく「っあ」と、声が出てしまった。その声に気付いたお客が、メニューから顔を上げる。



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