片想い




恵美ちゃんの着替えが終わらないので、更衣室の隅にある椅子に腰掛け、メールのチェックをした。何件かのメルマガを読み飛ばすと、17:42受信のメールが1件あった。送信者は、佑介だった。



“今日、涼子ちゃん達と飲みに行くんだろ。あんまり飲みすぎるなよ。夜、電話する。”



42分って、今、さっきじゃん。



「菜月さん、メール、佑介さんからですか?」



もう他の職員の人達は、着替えを済ませ、帰ってしまった。更衣室には、私と恵美ちゃんの2人だったので、恵美ちゃんは堂々と佑介の名前を出した。



「そうだけど。」



「菜月さん、愛されてますね。」



「そうだね。」



「そうだねって、なんか他人事ですね。」



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