オオカミ少年。

「いつ?」

「明日。」

「どこに?」

「アメリカ。」

アメリカ…

簡単に会いに行ける距離じゃない。


「…そっか。」

あたしも少ししんみりしてしまった。

いつも嘘ばっかり言ってる中田でも、いないと寂しいと思う。こんな日常がなくなるのは、少しだけ嫌だった。


「うん、嘘だけどな。」

「は?」


伏せていた顔をあげると、ニヤニヤする中田と目があった。

……くっそ、やられた。


「あはははっ、平山やっぱおもしれーわ!」

「ねぇ中田、あたし一瞬本気でアメリカに行っちゃえばいいのにって思ったよこのくそバカ男。」


ほんとに憎たらしい。

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