青龍と桜


「さがしもの?」


田中の耳に、ぽつり、夜風にのって声が聞こえた。
隣に立つ、パーカーを着た彼女だった。


「桜色の目をした女性を探してるんっス」
「……」


田中は彼女に向き合い、素直に話す。





彼女の目は、黒かった。




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