朝だけの秘め事


翌朝。


いつものランニングシューズを履いた私はいつもの公園へ向かう。


「今日も早いね」


そう言った私に、


「少しでも長く会いたくて」


と笑うヒロ。


適度に筋肉のついた体で私を引き寄せ、


「じゃ、走りに行きますか」


といたずらぽく呟く。


触れ合う部分が熱い……罪悪感とか、思い出とか、単純な恋愛感情とか。


たくさんの気持ちが溢れて苦しくて切なくて、でもドキドキする。


ヒロはそんな私を少し寂しそうな目で見つめながら、そのまま一目につかない安
っぽい部屋へと背中を押して、激しく私を抱くのだ。


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