赤い月 終
俺の嫁

理事長室に沈黙が落ち…


「へ…



えええぇぇぇ??!!」


ごめん、落ちてなかったわ。

秋時が不意に素っ頓狂な声を上げた。

驚いたうさぎが、ソファーの上でピョコンと跳ねる。


「まさか…
うさちゃん、遂に決心を…
景時!!」


「っ?!
ふぁい?!」


驚いた景時も、ソファーの上でピョコンと跳ねる。

急に話を振られて目を瞬かせる景時を、秋時が鋭く見据えた。


「オメェ…
金はあンだろーな。」


「は? へ? 金?」


「ちゃんと貯金してンのかって、聞いてンだよ!」




貯金?
なんで貯金?

確か『闇蝕』の話してたよね?

そりゃ、途中あんまり聞いてなかったケド…

ドコをどう迂回したら、貯金の話に落ち着くの??

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