赤い月 終

遊園地に来てみちゃったり。

もちろんうさぎと二人デスYO!
デートの定番デスYO───!!

いつもはゆったり系ワンピースを好んで着るうさぎだが、今日はスカートはNGでショ。

てなワケで、襟ぐりの大きなサマーニットチュニックに、黒いデニムのスキニーを合わせてみたのだが…

なんともオネーサンっぽく仕上がってしまった。

ドコにいても、ナニをしていても注目を集めるうさぎだけど、いつにもまして周囲の視線が痛い。

そりゃ、気持ちはわかるよ?
いつまでも眺めていたいよ?

可愛いし、綺麗だし…

でも見ンな。

俺ンだから。


(とは言え…
釣り合ってねぇのカモ…)


顔面偏差値の差は、埋めようがねぇしなぁ…

景時は拗ねたように唇を尖らせながら、自分の履いているハーフタイプのサルエルパンツを見下ろした。


「どうした?」


「ん─…
野郎がみんなうさちゃん見てて、なんかイヤ。」


チケット売り場の列に、二人は並んでいた。

シッカリ手を繋いで。
所有権を主張しとかなきゃ。

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