ドールハウス・ツインズ

洋服屋に帰ってきて
私は、人間を檻から出して
まず斧で首を切り落とした
そして、私が作った電動大型ピューラーで
人の皮を向いて行く
これが所謂…

「一皮むくって奴!?」
「違うから、漢字違うから」
「まぁいいわ!」

めきめきとうなり始める
人間の体

たちまち、筋肉しかなくなった

「えーっと、今日は12人?」
「そうだよ」
「ふーん、少ないわね…」

「いっちょ、ドレスでも仕立てたら?」
「めんどくさいからいやよ」
「我が儘だな」

狂妬がため息をつくと
私は針と糸で、剥ぎたての皮で
ワンピースを作った
もちろん、どっからどう見てもベージュのワンピ

きっと、気になる女子が増えるに違いない

私は、筋肉だけしかない人間を
マネキンと見立て
服を着せた

「きゃぁあああ!
かわいい!可愛すぎるわ!!!!」
「どこが…」
「狂妬…私、いつ魔界に帰ってもいいわ」
「そうかいそうかい」

狂妬は朝まで、締琉の無駄話に付き合わされた

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