“またね。”
チャイムが鳴ると同時に教室へ戻った。

面白いし優しいし、由貴の言う通りけっこういい人かもしれない。

男と2人きりってあまり得意じゃないのに平気だったし。

人懐っこくて話題が豊富だから、自然と打ち解けることができた。

太陽のような笑顔につられて、気付いたら笑っていた。

一言で言えば癒し系だ。

こういう人、嫌いじゃないな─



その日の夜、亮介とメールをしたことと2人で話したことを、電話で由貴に伝えた。

すごく喜びながら、これまでの経緯を詳しく教えてくれた。



大ちゃんに片想いしている菜摘を見ていられなかった。

ちょうどその時、亮介に『菜摘を紹介してほしい』と言われたらしい。

まあその時は菜摘の名前なんて知らなかったわけだから、『いつも一緒にいる1番ちっちゃい子』って言ってたらしいけど。

亮介ならいい人そうだし大丈夫だろう。

悩んでばかりで苦しむくらいなら、新しい恋をしてほしかった、と

由貴はそう言ってくれた。

そんな由貴の気持ちが、本当に嬉しかった。



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