ある男女の恋愛事情
One Story*。+

伊吹くんという人








春は好きだけど

色んなことに変化が
起きるから嫌いだ。



教室だったり人だったり

教科書だったり。


変わることはまた少し大人に近づいた証拠なのかもしれないけれど、


でもその証拠があまりにも
目に見えすぎてよく嫌になる。



「サナ! 

サナサナサナ浅野ーっ!」


「聞こえてるから!」



昇降口前に張り出された

クラス替えの張り紙。


みんな我先にとそれに群がっていた。


昔から人混みが苦手なあたしは友達の杏奈に任せ、一人安全な場所へ避難。



そんなあたしの元に戻ってきた彼女は興奮気味にあたしの腕を握った。




「やったねサナ!

また一緒のクラスだよ!」


「え、ホントに?!」


「うんうん!」



目立つ悪事行為もなく留年もない
あたしたちは無事二年に昇格できた。



杏奈の詳しい話だと、全体的にまとまっているメンバーだという。



しかも担任は1年のときと同じ。


それだけは変わらないでいてくれて
少し安心したし、嬉しかった。




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