10年後も…〜song for you〜



真琴は携帯電話を閉じて、


「もう一曲聴きたいなぁ。弾いてよ」


と、目をキラキラさせてお願いしてきた。



真琴のペースに完全のまれてる気がするが、俺はギターを構え、チューニングを始めた。




「ねぇ健…ごめんね」





突然真琴が謝ってきた。



「ん?」

チューニングしながら、真琴の話しを聞く。


「だって、あたし…」


その時、急に鼻がムズムズしてきた。

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