10年後も…〜song for you〜
俺は、ギターを見つめた。
俺はやっぱり、音楽の夢を諦めきれない。
真琴が俺の演奏に涙を流してくれる…。
でも、
どんなにあがいても、俺は…
この夢を叶えられないんだ…。
ごめんな。
俺は顔を伏せた。
今度は悔しさで目が熱くなる。
グッと堪えて唇を噛み締めていると、
祐樹が立ち上がった。
「健…話がある。ちょっと来い」
祐樹が真剣な目で俺を促した。
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