10年後も…〜song for you〜
絵里は、フッと笑った。
「今まで、ありがとう。真琴ちゃんのこと幸せにしてあげてね。あたしにとっても大事な妹みたいな子だから。あの子は、強そうに見えて、弱いから…」
絵里が俺の肩をポンと叩いた。
絵里の寛大な心が胸を打つ。
幸せにしたい。
でも…
あいつには、晴人がいる…。
俺は、そばに居ていいのか?
いや、今だけはそばに居たい。
でも…。
俺にはもう…。
そんな俺の気持ちを察して、絵里が笑って言った。