StratumRoman~積み重なる物語~
~数分後~


「やったー! 友とお揃い♪♪」


本当に同じやつ買いやがった


「なぁ…一つ聞いて良いか??」


「ぉお~、何々??何でも聞くよ」


「なんでお前は俺にかまうんだ?」


そう言うと


苑はキョトンとした顔でこちらを見る


「ぅ~ん、そう来たか……全てをひっくるめて、まとめて言ったら…似てたから」


は?


俺が?


「誰に?」


「だから、昔の俺によ」


一瞬聞き間違いかと思ったが


苑はしっかりと人差し指で自分の方を指していた


「昔の俺もさ、友みたいに周りに馴染めないでいた時期あったんだよね~、それで友見てたらなんだか昔の自分と重ねちゃってほっとけないって感じ♪」


……………………


「それだけか?」


「へぇ?」


「本当にそれだけの理由でか?」


俺は真っ直ぐあいつの目を見てはっきり言った


こう聞いた瞬間


苑は無邪気にニッと笑って


目の前にビシッとVサインを出して


「あったりまえじゃん!」


こいつなら


こいつなら………


信じても良いかな?



藤原友のFriendshiproman

      -END-
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