StratumRoman~積み重なる物語~



パタン


手に持っていた本を閉じて


私は、さっきの館長の所に走り出した


カツンカツンカツッ


「はぁ、はぁ、はぁ……やっと会えた」


そこには


「会いたかった……和サン!!」


私は和の胸の中に飛び込んだ


「お嬢ちゃん……いや、雅……綺麗になったね、ずっと……君に会う日を、この瞬間を待っていたよ……もう一生離さないよ」


あの小さな図書館の館長サン


そして、世界図書館の館長


その名は


平良 和



『世界図書館はいつでもあなたをお待ちしています』



         -END-

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