siNger
「どうしたの?なんかあったんだろ?」
「・・・・・・。」
「すごくつらそうな顔してるよ?」
「・・・・・。」
私・・・・なんでココに・・・
きてるんだろう。
「・・・なんでも・・・。」
「なんでもないなんて言わせない。」
「!」
「この状況で何もないなんてわけないだろ。」
「!!」
「俺に言いたくないんならそれでもいい。でも・・・」
「・・・・でも?」
「気になるだろ。」
私はすとんと座りこんだ。
バシャっという音が響いた。
「・・・・。」
「・・・・春美。」
「・・・・今日体育館・・・バスケ部いないね。」
「・・・・うん。」
「今日から・・・・テスト期間で部活休みなんだって。」
「・・・・そうなんだ。」
「うん。」
「春美。」
「・・・・体育館ね,ワックスを」
「春美っ!」
ビク
「ごまかすなよ。」
カケルくんの顔が怒ってた。
「なに?ホントどうしたの?」
「・・・・・・・。」
「なんでもはなしていいよ。」
「退屈・・・かもしれないよ?」
「ううん。」
「つまらないことかもしれないよ?」
「ううん。」
「あきれるかもしれないよ?」
「ううん!!」
カケルくんが思い切り首を横に振った。
「悩みとかに大きい小さいつまんないとかねぇよ!!」