桃色の初恋〈上〉


『ひとつ聞いていい?』

「うん」

『愛子さんと愁って元々知り合いなの?』



圭太君は戸惑っていた。
何か隠しているんじゃないかと思った。



「愁と俺と愛子は幼馴染。」

『それだけ?』




「愁の初恋の相手。」




圭太君は笑って言った。




「もしかして心配してる?」

『う、ううん大丈夫。』



正直、心配してた。


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