希充。

最初に起こったのは、
小さな嫉妬からだった。

希充のお弁当のスプーンを
希充の元カノが
口につけた事だった。

同じクラスからそれを聞いた私は
希充からのメールを無視するように
なったんだ。

゛よぅ。今授業終わった。。゛
゛また俺ん家きて、一緒に遊ぼうな。゛
゛せいら?゛


無視。

゛まーたお前すねてんのかよ゛

゛おーい。゛

無視。

゛今からクラス行くから待ってろ。゛

はぁー?どうしよう。

希充とは今顔合わせたくないし、
真実を知りたくない。

「せいら!」

来ちゃった。
「ちょっとせいら借りるぞ。」

あ、腕掴まれた。
仕方ないから
思い切って言おう。


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