それでも彼が好き

渉は、全然怒らずに

「よく頑張りました。さあ、もうひと頑張りして、薬も飲んで」

口を膨らませ、首を振る。
無駄な抵抗だとわかってはいるものの、やってしまう。

「俺が、飲ませよっか?」

私は、顔が真っ赤になりすぐに薬を飲んだ。


薬を飲んだ私は眠たくなった。

渉の手のぬくもりを感じながら、

「早く良くなるといいね。ゆっくりおやすみ」

渉の声とともに、夢の中に入って行った。

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