サクラのハナビラ

弟ととして

お風呂から上がったあたしは初めてヨウちゃんの部屋に初めて入った。




綺麗に片づけてある…。



意外…。




「サクラ来いよ。」




先にベッドに入っていたヨウちゃんは手を広げてあたしを呼ぶ。




言われるままにヨウちゃんの腕の中に収まった。


「あれがサクラの未来の家族。どうだった？」




「いいお母様だね…桜太くんも。」




あたしがそう答えるとヨウちゃんは嬉しそうに笑った。




「よかった！サクラがそう言ってくれて。桜太さ、あいつ意地悪ばっか言うけど仲良くしたいだけなんだよ。あいつ俺と違って頭よくてさ威張ってるように見えるけど本当はいい奴だからさ。」




ヨウちゃんはそう言うとあたしの唇にチュッとキスした。