王子様に会いました!!

大好きな人

「あのさ...」
しばらく続いていた沈黙。
そんな沈黙を破ったのは、
聖也先輩だった。

「俺が困らせてるのわかるよ。
多分、今ココで俺が好きだ。って言わなかったらこのはちゃんは間違えなく棗を選んでたんだと思うんだよな。
なんかライバルを応援するのも気引けるけどさ、
振るならちゃんと振ってくれないか?」

...。
聖也先輩。いつも明るくて
ふざけてるイメージがあった。
だけど今日の先輩は
いつものふざけてた先輩ではなくて
真っ直ぐ、真剣な表情をしていたんだ。
だから私も、
2人の気持ちと真剣に向かいあわなきゃいけない。
そう決心できたのは
聖也先輩のおかげなんだ。

聖也先輩...
気持ちに答えられなくてごめんなさい。
そして踏み出す一歩の勇気を与えてくれてありがとうございます。

心の中でそう伝えて、
言葉にする。
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