叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。

第18話『涙、涙、涙』



あんなに俺にべったりしていた優花ちゃんが今度は仲直りして両想いになった仁にべったりくっついている。


すこし寂しいと思うのは、手がかかっていた子供が大人になって巣立って行った親の心境みたい。



「俺ちょっとトイレ」



そう立ち上がった仁について行こうとした優花ちゃんの腕を掴んでさすがに止めた。


ちょっと優花ちゃん……!

それはさすがにダメだよ……っ!



「なんでよーう」


「……なんでって……俺と待ってようよ」


「ぶぅーー」



優花ちゃんのこの愛嬌あるワガママはどこか仁と似ているような気もしないこともない。


……愛嬌がある、似たものカップルだな。


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