君と私の初恋にっき


ガラッ―――

その時、教室の後ろのドアが勢いよく開いた。
皆一瞬で静まりドアに注目する。
そういえば、席一つ空いてるけど…まさか遅刻?
「こらー、やっときたな西島 佑樹! 入学式からサボりとは良い度胸だな」
先生が笑いながら注意する。
――西島 佑樹…聞いたことあるような気が…
………まぁ、気のせいだよね。

「先生、違いますよ!寝坊ですってー」
西島君は朝に弱いみたいだった。
でも、寝坊した割には髪型も服装もバッチリ整えてあってなんだか怪しいような…
「そんな言い訳要らないから早く席つけー、てか自己紹介しろ!」
皆から笑いが起きる。
フゥー助かったぁ……
西島君、ありがとう(笑)
なんだか西島君に助けられたような。

「西島 佑樹でーす。 趣味はバスケで、夜行性でーす。皆仲良くしよーぜ!」
笑顔……。
爽やかな感じだった。
西島君みたいな人が中心になっていくんだろうな。
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