君と私の初恋にっき


まぁ…少しならいっか。

その男の子は隣のクラスの子だったらしい。
何故か、その場では話しづらいらしく、私達は普段あまり来たことのない校舎裏に来た。
一体何の用だろ?

「ねぇ、天野君。用って何?」
中々話を切り出さない相手に痺れを切らして私から話しかけた。
「あ、あのさ!」
何故だかとても緊張しているみたいで、声が震えてる。
「俺……星川さんの事好きなんだ!」

…………………はい?
「んーと…もしかして、告白?」
思わず聞いてしまった。
相手は顔を真っ赤にして俯いてる。
なんか、可愛いかも。

「俺と…付き合ってくれないかな?」
うーん…
よく知らない人だけど、顔もわりとカッコいいし、もしかしたら初恋になるかも。

「うん♪これからよろしくね」
単純だけど、まぁいっか。

「マジで?!やったーー!!」
天野君は嬉しそうに跳び跳ねてた。
見た目はクールな感じなのに、なんかギャップがあって良いかも。

初カレ 天野 裕太。

私の初恋の人になってくれると良いな。

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