隣の席の俺様ヤンキー

黒いシーツの座席が心地いい


「それじゃ、出発するよ」祐也さんはそう言うと車を発進させた


「ほんと・・ありがとうございます」


「ん、いいってば」祐也さんは、また笑った



よく笑う人だなぁ・・



「祐也さんって彼女さんとかいないんですか?」


「えっなにいきなり」いきなりの質問にとまどった様子だった


「いやぁ・・こんな優しい人だったら彼女がいて当然なんだろうなぁと思いまして」


「・・うん、いるよ」祐也さんは照れくさそうにボソッとつぶやいた


なんだか可愛い。
こんな顔もするんだ


「やっぱり!どんな人なんですか??」



「んー・・」祐也さんは少々考えると口を開いて


「絢香ちゃんに似てるかな」なんて言った
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