ゆるふわなキミ


まっすぐ私を見て。まっすぐ私の事を見て。まっすぐな瞳で。
だからかもしれない。心の中にあった不愉快な気持ちが少しずつ溶けてなくなっていってた。
もしかしたら私は……

「萌ちゃんの不器用な所も、一生懸命な所も、真面目な所も、クレープが大好きで幸せそうな顔で食べる所も、そういう所……すげー好き。
でもきっとさ、俺、萌ちゃんの事……まだ全然知らないと思う。だから、さ、知りたくて、いっぱいお話したい……」

口が上手なゆるふわにしては珍しいどもりながらの言葉。それが不思議でゆるふわから目が離せなかった。
ゆるふわは少し私から顔をそらして照れくさそうにした後、また私を見てにこっ、と愛くるしい顔で笑う。

「ちょっとは気持ち、伝わった?」

照れ隠しのように私をまたぎゅっと抱きしめる。
ゆるふわの胸に耳が当たって。鼓動の早さが、体の熱が、伝わってきた。


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