どうしようもない幼なじみに…



 心臓が止まるかと思った。

「な、何…?悪い冗談はやめてよ…」

 私が言うと、凌太はまたキスしてきた。

 今度はなかなか離れてくれない。

 体を壁に押さえつけられた。

「…っ…!」

 凌太がゆっくりと唇を離した。

「…んで…なんでそんなこと言うんすか…」

 凌太の顔は切なそうで。

 見てる私も切ない気持ちになってしまう。

「俺は本気っすよ。桃花っちは、俺をアイドルとしてじゃなくて、一人の男として見てくれた唯一の人っす。一人の男として扱ってくれる桃花っちのこと、俺…マジで好きっすから」

 だって凌太は、幼なじみだもん。アイドルとして活躍して、どんどん遠くに行ってしまってもそれだけは絶対変わらない。私の数少ない男友達だもん。

「凌太…」

「放課後、体育館裏に来てほしいんすけど」

「…わかった。部活前に行くね」

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