どうしようもない幼なじみに…



 桃花side

 私は大和の腕の中に連れ戻された。

「決まってるじゃん。大和の為だよ」

 私が言うと、大和は「はぁ?」と素っ頓狂な声を上げた。

「俺の為?なら、部活に残れよ」

「言ってたじゃん。大和が部活来ないのは、私がマネージャーだからだって」

 私が言うと、大和の腕の力が強くなった。

「それH…「大和、私がマネージャーになる前に言ってたよね…。俺がバスケ続けるために支えてほしいって」

 大和が唾を呑む音が聞こえた。

「私のせいで、大和がバスケできないのは嫌だから」

 大和の右手が私の髪の毛を引っ張った。

「ばぁか。あんなの嘘に決まってんだろ」

 その言葉に、耳を疑った。

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