どうしようもない幼なじみに…



 私は凌太を睨んだ。

「何なに?俺、そんなに嫌われちゃった?」

 凌太はおどけたようにいい、ドリブルする。

 私が一点を獲得したから、今度も金髪から試合が再開する。

 私は一点リードを守りたくて、必死にディフェンスをした。

「やっぱし桃花っちは強いなぁ」

 まるで私のことを知っているみたいに凌太は言った。

 アイドルの知り合いなんて、私にいたっけ?

 知ってたら、自慢してるってば、絶対。

「…大和っちぃ!俺、相当嫌われちゃってるかも!」

「だから、桃花は記憶レスなんだってば!」

「贔屓目に見てもこれはわざとだってば!」


 
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